『本の読める場所を求めて』 阿久津隆著を読みました。
本を読もうと思って入った静かなカフェが必ずしもその静けさが保証されているわけではないというのはまさに実感するところ。自分の座った席の周辺が終始程よい音に包まれた快適な読書環境になるか否かは確かに賭けに近い。
そこで本を読みたい人と店側と双方にとって心理的、物理的に気兼ねなく等しく
「本を読める場所」であることを目指している『fuzkue』店主の本。
これまで安易なこの言葉の使い方をしていたと反省しつつ
翻って「ブックカフェ」を標榜する当店について思いを巡らせています。
今のところ、お客様が混み合うほどいらして頂いているわけではありませんので本を読める場所としての機能は果たしているかと思います。
がそれはやはり偶然の産物といえます。
それにご来店くださる方は少なからず本にご興味のある方なので、
私自身がついつい頃合いを見計らってお声を掛けてしまいます。
本を仲立ちにすると他者へも自分にも素直に向き合えるような気がします。
本に没頭するときもあれば、居合わせた方と本談議する場面もありの風景が
私の思い描く BOOK PORT CAFEの姿でしょうか。
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