町の本屋さんには日々新しい本が並び、驚きや発見と共に新鮮な風が吹いています。おそらく・・。翻って当店の本は店主の蔵書。早々、簡単に増やしていくことはできません。まして基本的に読了してから棚に差したいと考えているのでそのペースは言わずもがなです。
皆?に名作といわれている、タイトルだけは知っているけれど読んだことはない本が山(どころではない)のようにあり、普通?このくらいは知っているよねという本が‘初めまして’は数知れず。
おこがましく、ブックカフェを開いていることの無謀さを痛感しています。
とは言え、自虐は好まないのでみんなとか普通とかいう言葉に振り回されずに本を選び、読んでいくしかありません。
書店員の“選書”とは立脚点が異なり、主軸はあくまで自分自身です。
賞味期限のない本を自由気儘に入れ替えて、今読んでいる本が次の本への橋渡しとなり、新たな水脈(みお)となるように。
周囲の状況は、目を閉じ、耳を塞ぎ、背を向けている間に好転するほど甘くはなさそうです。閉塞感と疲弊した心を持て余しているなかで著者からの声を少しでも聴くことができたら、今を泳ぎきる手掛かりとなるはずです。
そして、時には、本と戯れるように過ごすのも良いかと思います。
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